枝村真人は、自称"日本一の天才詐欺師"。国際的な凄腕詐欺師をだまそうとしたことをきっかけに、真人は世界を股に掛けた壮大なだまし合いに巻き込まれてゆく。
氷河期に突入し人類の大半が死滅した世界。地球を周回し続ける列車で生活する生存者たちは、階級間に張り詰める危うい均衡の中、それぞれが存続の危機にさらされる。
彼らの任務は、高速道路の建設予定地から住民を立ち退かせること。だがその行く手に、恐ろしき呪い、そしてゾンビと化したイギリス人兵士たちが立ちはだかる。
犯罪組織にすべてを奪われた刑事に差し伸べられた、予想もしない救いの手。最先端のバイオ技術が可能にした特別な能力を武器に、いま報復の道を歩き出す。
穏やかな生活を捨て、兄の失踪事件の真相を追うためにイビサ島を訪れたゾーイ・ウォーカーは、瞬く間に、快楽的で退廃的な危ない世界へと引きずり込まれていく。